産後の骨盤矯正

はくらく整体ブログのタイトル画像

産後の骨盤矯正は、妊娠出産で開いてしまった「骨盤を締める」ことを要望される方がほとんどですが、妊娠中は重いお腹をかばってガニ股歩きになるために股関節や足首(かかと)などにも悪いクセがついてしまって治療が必要な場合もよく見られます。そうなると骨盤だけを整えても安定しきらずに、その他の問題部位に合わせてまたズレてきてしまう、ということもありますので注意が必要です。

一般的な骨盤矯正にも言えることですが、骨盤は通常それ単体で動いているわけではないため「あくまで全身の1パーツ」として見ることが大切になってきます。

実際に矯正していく際には骨盤周囲にある股関節や肋骨、背骨を整える方が大事な場合もあり、それらを治療すれば骨盤は自然と正常な位置に収まるので、いわゆる「骨盤矯正」が必要ない場合もあります。

逆に言えば、骨盤だけを矯正しても根本的な解決にはならないとも言えます。

骨盤は非常に強い靭帯で覆われているので動いても数ミリ程度です。もし何センチ単位でズレているように見えたり、そう感じる場合にはおそらく骨盤だけでなく、背骨や下肢も含めた全体的な問題である可能性が大きいでしょう。

ただ産後の骨盤ケアに関しては妊娠出産時に骨盤そのものに強い力が加わるため、往々にしてズレが生じて動きが悪くなっていますので骨盤自体の矯正が重要になります。

しかし、セルフケアとしてよくある一般的な「骨盤ベルト」は、主に内側に締めるだけの動きになりますので運動の補助として使う分には良いですが、残念ながら本来的な「骨盤矯正」の役割は担うものではないと考えて下さい。

また土台が整っていないときにストレッチやマッサージ、運動などで筋肉に無理な刺激を入れると悪くしてしまうこともあるので気をつけましょう。

「骨盤の歪み」といっても歪み方は千差万別です。巷で骨盤矯正を売りしたお店も見かけますが、ただボキボキっと強い勢いで矯正すれば整うものでもありませんし、足の長さを揃えるだけの矯正ではあまり意味はありません。骨格矯正はできればご紹介を受けて実績のある専門院で受けられることをオススメします。

当院では骨盤を正確に矯正することはもちろん、妊娠出産で特有の状態になっている各部をしっかり調整して動きやすい身体作りまで導きます。そうすることで見た目だけでなく、一日も早く本来の健康な身体を取り戻すことが出来ます。

骨盤 整体

産後の施術はいつから受けられますか?という質問をよく受けますが、大体2週~4週くらいで産後の炎症がとれてきますのでその頃がベストだと言えますが、もちろんそれ以前でも整体は可能です。恥骨の辺りや腰の痛みがひどくてお辛い場合は施術を受けて頂くことで炎症自体も早期回復できます。

整体は後陣痛などの軽減や不調の解消に、また身体が整うことで母乳の出が良くなって乳腺炎の予防にもなります。いらっしゃれれば産後すぐにでも受けていただけますので、どうすると良いかご不明な時もお気軽にご相談ください。

だお身体のためには遅くとも3か月くらいまでには受けて頂くことをオススメします。

足首の捻挫などの予後と同じように、(産後の)炎症が引いた後の動作改善のケアを怠って放っておくと、関節の動きは固いまま残ってしまいます。当然、お身体のバランスが不安定のままだと普段の家事や抱っこも負担が大きくなります。

また産後は寝不足で体調が崩れがちになる方も多いと思います。体を整えることでお辛さを解消してぜひ楽な気持ちで赤ちゃんに接してあげてください。

関連記事

  1. はくらく整体ブログのタイトル画像

    坐骨神経痛(腰から足の痛み)

  2. はくらく整体ブログのタイトル画像

    目まい(メニエール病)でお悩みの方へ

  3. はくらく整体ブログのタイトル画像

    施術時間について

  4. はくらく整体ブログのタイトル画像

    肩こりをマッサージしない理由

  5. はくらく整体ブログのタイトル画像

    膝の痛み

  6. はくらく整体ブログのタイトル画像

    帯状疱疹(たいじょうほうしん)