肩こりというのは細胞レベルで見ると筋肉が傷ついている状態です。
マッサージ自体が決して悪いわけではないのですが、直接コリに強い刺激を入れるのはあまりお勧めできません。ストレッチも同様に注意が必要です。血液が循環してその場は楽に感じても、もともとの傷は広がってしまい、組織はかさぶたのように癒着してより固いコリになっていくことがあるからです。
以前にマッサージ業界の大先生で知られる方に学ぶ機会があったのですが、どんなテクニックを駆使して施術するのかと期待していたら、その先生は軽擦法といって、なんと「さする」だけのものでした。
経験豊富なプロだからできることですが、そのぐらいの刺激が筋肉には良い場合が多いということが言えます。これはぜひ覚えておいてください。
ただコリがひどくなってる方は感覚も鈍りますのでその刺激では満足できないでしょう。肩は自分の手で届く場所ですからつい自分でグリグリ押してしまっている方も多いのではないでしょうか。
そもそも慢性的なコリ(筋肉の固さ)の原因とは?
実は「コリ」というのはバランスを失った身体を引っ張って、それ以上崩れないように支えているような状態にあります。
したがって身体全体を正しいバランスに戻してあげると、対象の筋肉にアプローチしなくても固くなっていたコリは驚くくらい自然にユルむのです。
同じ肩こりの方でも普段の身体の使い方や、怪我などの既往歴によって原因は様々です。
一昔前からパソコンの普及とともに肘を内側にねじる体勢が多くなって、肘から巻き肩が始まる方が増えました。最近はスマホによって親指の動きが固くなっている方をよく見かけます。指1つの問題でも首などに影響を及ぼして肩こりにつながることもあります。
試しに親指を立てるように、外へぐっとストレッチしてみてください。これが辛い方はすでに問題あり、かもしれません。おそらくスマホをよく使う側の手の方が固くなってるのではないかと思います。
人体は200個以上の骨で組み立てられていますが、ジグソーパズルのごとく1つのピースが足りないだけでも完成しません。
何をしてもコリが取れない、すぐコリがもどってしまうという方はぜひ当院の整体をお試しください。
施術は症状のある部分に着目するのではなく全体をチェックします。そして見落としているピース(原因)を見つけて根本的な改善を実現していきます。